結婚して3ヶ月。


私は幼稚園の先生として


南さんはパティシエとしてまた日本でお店


を開いた。


そんなある日。


私は1人で歩いていた。


「んー。久しぶりの休みだぁ!」


「すみませーんっ!」


「え?」


振り返ると、女子高生らしき女の子。


しかも、この制服は…


「あのっ!ここら辺に美味しいケーキ屋さん


があるって聞いたんですけど…ここなんです


けど…どこにあるか知ってますか?」


その女の子は雑誌を取り出し、あるページ


を見せる。


「ここ…」


「『rabbit vanira』って言うお店なんですけ


ど…私、最近ここら辺に引っ越してきたばっ


かりで…わからないんですよ。ただ、オーナ


ーパティシエの人がすごい人みたいで…しか


も、イケメンだって…」


「そっかぁ…じゃあ、案内するよ。ちょうど


私もそこに行こうと思ったし!行こっか。」


「はい!」


「その制服、野苺高校の制服だね。」


「そうです!しってるんですか?」


「うん。知ってるもなにも、私そこの学校の


卒業生なの。だから、懐かしくなっちゃう


なぁ。」


「そうなんですね。」


「今日は何を買いに行くの?」


「えっと…彼氏が、誕生日なんです…だから、


誕生日のケーキを買いたくって…」


「そうなんだー。いいね、高校生カップルか


ぁ…憧れちゃうなぁ。」


「どうして、ですか?」


「私、高校3年生でようやく彼氏ができたか


ら…しかも、その時には相手は社会人だっ


し。」


「そうなんですね。」


「うん。」


「その人のこと、大好きなんですね。」


「そう、だね…」


「私も、そんなふうになりたいです。」


「ありがとう。そんな事言ってくれて…あ!


ここだよ。」


「わぁ!綺麗なお店!」