「羽咲ちゃん。あたし、外で待ってるか


ら。話して来なさい。」


「ありがとうございます。」


私は病室に入る。


中は真っ暗だった。


奥に進むと、窓際のベッドに…


「宇佐木さん…」


そこには傷だらけの宇佐木さん。


涙が出る。


「羽、咲…?」


「宇佐木さんっ…!?」


「よ、かった…怪我してない?」


「はい…ごめん、なさい…」


「なん、で…謝るの…?」


「だって…私のせいで…こんなにボロボロに…


ごめんなさい…」


「いいんだよ…俺も、ごめん。」


「え…?」


宇佐木さんは、私の髪に触れる。


「髪、短くなったね…ちゃんと守れなくて、


ごめん。」


「大丈夫です!優さんに切りそろえてもらっ


たんです。前から、切りたいと思っていた


んです!だから、ちょうど良かったって言


ったらあれですけど…」


「ごめん。」


「謝らないで、ください。」


「じゃあ、ん。」


宇佐木さんは目を瞑る。


「え?」


「キスして。」


「!」


「早く。」


私は宇佐木さんにキスする。


深くキスされる。


抱きしめられる。


「んっ、ん!」


息ができない。


「ぷはっ…苦しっ…」


「可愛い。」


顔が熱くなる。


「あ、と!優さん!待ってくれてるので、呼


びますね!」


「うん。」