周りを何も見ず、ただひたすらに歩いた。

ほんとは、2人で一緒に居るところは見たくない。

結菜じゃなくて、あたしが優也の隣に居たかった。

そして、なにより過去を振り切れないあたしが一番嫌い。

しばらく、歩き続けてふと思った。

そうだ、いつもの場所に行こう。

そして、心を落ち着かせよう。

優也のことは、早く忘れなきゃ…

あたしは、いつもの場所へと足と歩かせた。