幼馴染はどこまでも俺様過保護


桜小路家にお世話になって3週間が過ぎた頃、なかなか、隼翔の婚約者用の物が進まない為、隼翔は、私にワンピースを見せてくれた。

「これが、当日婚約者に着てもらう衣装だ。もうそんなに時間が無いからな!頼むぞ」

柔らかいラインの白いシフォンワンピース。

ぅわー可愛い。素敵なワンピース。

何を作ろう…プローチ?

私は頭の中でデザインを膨らませる。

淡い色の花に紅い実を付けようか?

それとも、色とりどりの花のブーケにしようか?

お揃いでピアスも…あっ!

「隼翔、婚約者さんはイヤリング?ピアス?どっち?」

隼翔はピアスだと言う。そして後は任せたと部屋を出て行った。

「もうー隼翔ったら!」

イメージを膨らませる為に、どんな人か色々と聞きたかったのに…

まぁ仕方ないか… ホント忙しそうだもんな…

隼翔は帰りも遅く、食事をみんなと食べる事は殆ど無い。

婚約者と外で食べてるかと言ったら、そうじゃないみたいで、遅くに帰って来ても家で食事はしている様だ。

デートとかしてんのかな?

パーティで婚約者を紹介するっていって逃げられたでは話になんないぞ?

大丈夫なのかな?

まぁ、私が心配しても仕方ない。

私は私のやるべき事をやるだけだよね!

私はパーティで展示するものや、ネット販売用にと、せっせとせいを出しアクセサリー作った。