幼馴染はどこまでも俺様過保護


「で、お兄ちゃんは?着替え持って来たんだけど?」

「ベットに居るよ」

「まだベット!?私、来るの早すぎた?」

「おーい澪助けてくれ!」

澪ちゃんは部屋に入るの躊躇っていたが、隼翔の声に何事かと部屋に入った。

「嘘っ…まさかお兄ちゃん達にSMプレーの趣味が合ったなんて…」

「馬鹿!違うわ!!早く解いてくれ!」


私が澪ちゃんにこうなった経緯を話すと大笑いされた。

「アハハハ…もー何やってるのよ?蒼海ちゃんが初体験って言うから…アハハハ…」

「澪、笑いすぎ!」

私が洗面所で着替えをして出て来ると、隼翔は澪ちゃんに持って来てもらった服を着てベットの上で膨れていた。

「澪ちゃんそんなに笑わなくても…合コンも二日酔いも初体験だったんだから…」

「ごめんごめん、澪ちゃんじゃなくてさ…アハハハお兄ちゃんに笑える。アハハハだってお兄ちゃんは何もしてないんでしょ?」

「お前ね?いつまで笑ってるの!?いいかげんにしろよ!?」

「だって、蒼海ちゃんの裸見てお兄ちゃんが我慢するなんて、ヘタレ過ぎて笑えるじゃん?」

「えっ!?私の裸ってどういう事!?隼翔!!」

「しっ仕方ないだろ!?お前の顔も髪もゲロだらけだったんだから…起こしても起きねーし、澪に電話したら大人なんだからひとりで対処しろって言われて…そのまま寝かす訳にいかないだろ!?めっちゃ臭かったしな!俺の体も!」

「うっ…」

てっきり着替えは自分でしたと思ったのに…まさか…隼翔に着替えさせてもらったなんて…しかもお風呂に入れて貰ったなんて…

もしかして…隅々まで洗われたって事?

嘘でしょう…

恥ずかしくて顔から火が出そう。

「まぁ蒼海ちゃんが知らない男にお持ち帰りされなくて良かったよ?」

澪ちゃんは仕事が有るからとそれから直ぐに帰って行った。