「本当に申し訳ございませんでした」
事の次第を聞いた私はベットの上で正座をし、深々と頭を下げていた。
「酒の弱い奴が合コンだとか、お前は馬鹿か!?しかもあんなに酔っ払いやがって!あのままだと知らない男にヤラれてたぞ!?」
隼翔から昨夜の事を聞き、恥ずかしさと恐ろしさで自分の体から血の気が引いていくのが分かった。
ほんと怖っ…
でもさ…お酒飲めない人が合コン行っちゃダメっておかしいし、まぁ私は合コンなんて行く気なかったけどね?それにお酒だって飲む気無かったよ?って言うか飲んだ事なんて覚えてないし…
それにしてもほんと何も無くて良かってよ…でももう少し声抑えてくれないかな?頭に響く…
「あの…頭が痛いのでもう少し小さな声でお願い出来ませんでしょうか?」
「はぁ!?」
「イエ…スイマセン…」
「とにかく、これからは…ハックション!うっ寒っ」
あっまずい!このままでは隼翔が風邪引く!明日からインドなのに風邪引かせてはまずい!
「あっいま何か着るものをお出ししますね?」
私は隼翔になにか着せなくてはと慌ててベットから降りようとすると隼翔に腕を掴まれた。
ん?
「蒼海の服なんて小さくて着れるわけ無いだろ!?」
確かに小さいだろうけど、でもこのままだと…
「さっき澪に着替えを持って来るように連絡したから時期に持って来るだろ?それ迄蒼海が体で暖めろ!」
かっ体でって…そんなの無理だって!
でも、こうなったのは私のせいだし…それにこのままだとほんとに風邪を引かせてしまう。
「かっ畏まりました。では、こちらに横におなり下さい」
私は隼翔をベットに寝かせ…… 私も隼翔を暖めるべく横になり、隼翔の体を包み込んだ。
「どうでしょ?暖かくなって来ましたでしょうか?」
「暖かいといえば暖かいが、これはちょっと違わないか!?」
「違うとは?」
「これは簀巻だろ!?俺をどこぞの海に捨てる気か!?」
隼翔を寝かせると布団を被せ荷造り用の紐で縛ったのだ。
おーこれが簀巻と言うやつか?
初めてやったわ?
私なかなか巻き方上手くない?
「だってこの方が隙間風入らないから暖かいでしょ?風邪ひくと困るから…澪ちゃんが服持って来てくれるまで我慢して?」