服も林さんが用意してくれた物に着替えさせられた。

「ねぇ?…やっぱりこれ恥ずかしいよ…スカート短いし…私には似合わない」

胸もあきすぎじゃない?…

「似合ってますよ?城之内さん足綺麗だから、絶対出した方が良いですもん!とってもよく似合ってます」

そうかな…本当に大丈夫…

着替えを済ませて、更衣室を出た時、澪ちゃんが珍しく会社に顔を出していた。

「あっ澪ちゃん、どうしたの?」

「私はお兄ちゃんに…えっ!?蒼海ちゃん??ほんとに蒼海ちゃんなの??ぅわー凄く綺麗だよ!ホント別人みたい!どこか行くの?」

「う…うん…林さんに誘われて合コンに…」

「えっ合コン!?お兄ちゃん知ってるの?」

「隼翔は外出してて言ってない。澪ちゃんこの事は隼翔にナイショね?あいつに知れたら煩いから…」

そう、澪ちゃんに口止めして合コンに出かけた。

レストランで食事した後、カラオケに行って…

それから…えーと…あれどうしたんだ?

ん?

目を開ければ見慣れた自分の部屋の天井。

「良かったちゃんと自分で帰って来たんだ?」

「自分でじゃ無い!!俺とだ!!」

え?…

聞き覚えのある怒気を含んだ低い声、横を向けば頬をピクピクさせている隼翔が居た。

なぜ隼翔が居るの?…それも裸。

これ私のベット!!

「キャッー痴漢!変態!」

「いっ痛い!痛い!ヤメろ!落ち着け!」

ゴットン!

「いってぇ…」

シングルベッドに良く今までふたりで寝ていられたもので、私が隼翔に蹴りをいれ暴れたせいで隼翔はベットから床へ落ちた。

「蒼海!バカやろ!痛いじゃねーか!落ち着け!」

パンツ一枚で仁王立ちする隼翔に落ち着けと言われて、落ち着ける訳がない!一応私はパジャマ着てるけど、何があったか記憶の無い私は落ち着けない。

「な、なんで隼翔が私のベットに居るのよ!?それも裸ってどういう事よ!!」

「パンツは履いてるだろ!?それにこれは、お前のせいだからな!?」

「はぁ!?私のせいって何よ!?なんで私のせいで隼翔が裸なの!?事と次第によっては訴えるからね!?」