幼馴染はどこまでも俺様過保護


父がリハビリ病院に入院して3ヵ月、今日は父が退院して家に帰って来た。

「お父さん疲れてない?」

「大丈夫だよ」

父の好きな紅茶をいれて出してあげる。

「良い店になったね?」

「うん。隼翔に随分無理言っちゃった」

結局、家をリホームしてもらった。隼翔の予定では1階を私のアクセサリーショップにして2階を父と私達の住居スペースにする予定だったが、1階のアクセサリーショップの一部をカフェスペースにして貰ったのだ。

そして階段はゆるらかなスロープにして貰い、2階は父の部屋と小さなキッチン、それから私のアクセサリーを作る仕事部屋、それと住み込みの家政婦さんの部屋を作り、私達の住居スペースの無いリホームをして貰った。

「これからお父さんは、このカフェの雇われマスターだからね?ちゃんと働いてね?」

「はいはい。頑張ります」

カフェスペースを使ったのは父の為。昔、父が仕事で海外に行った時、いろんな国で紅茶の茶葉を買って来て楽しんでいたのを覚えていた。私が紅茶を好きなのは、そんな父を見ていたからかもしれない。

父は身体に少し麻痺は残っているが、自分の事が出来ない訳ではない。だから、なにかやりがいを持って貰えればと思っての事だ。

隼翔は最後まで、ここで父と同居すると言ったが、『お姫様のいう事は絶対なの!』と言って隼翔の意見は却下した。

この歳でお姫様もあったものじゃないけど、まぁとにかく、私も父の側で好きなアクセサリーを作る仕事が出来、ママの夢だったアクセサリーショップをオープンする事が出来て、私は本当に幸せだ。