幼馴染はどこまでも俺様過保護


児島さんは私の質問に答えずデーブルに図面を広げた。

「これって…」

「隼翔にこの家のリホームを頼まれたんだ」

どうしてリホームなんて…

「隼翔から少し蒼海さんの話を聞いてるんだ。お父さんとの事」

「私と父の事」

「蒼海さんとお父さんの離れていた間の時間を少しでも埋めてやりたいって」

離れていた間の時間を埋める…
隼翔はそこ迄私の事を
考えてくれていたの

「でも私は桜小路家に嫁いだんだし」

「蒼海、親父には俺からちゃんと話すから」

電話を終りいつの間にか戻って来ていた隼翔。

そんな事は出来ない
澪ちゃんだって居なくなるのに

「隼翔!勝手に決めないで!私は桜小路家から出ないって言ったでしょ!?私の家を勝手にリホームなんかしないでよ!!母の思い出を勝手に壊さないで!!」

「勝手にって……ここはもう俺の物だ!!俺がどうしようが俺の勝手だろ!?」と、隼翔は怒って部屋を出て行った。

俺の物…
確かに父から隼翔が買った
だから今は隼翔の物だけど
でも…
私の思い出
悲しい事も辛い事も合ったけど…
パパとママの思い出の家なのに
それを勝手に…

「蒼海さん、まず図面を見てくれないかな?」

「そんなの見たくありません」

児島さんには悪いけど
リホームする事は反対なんだから
見たくない

「俺ね好きな女(ひと)居るんだ…こんな格好してるのも、その女(ひと)の側に居たいからなんだ…そのひとの為ならどんな事でもしてあげたいし、出来るよ?隼翔も蒼海さんの為に考えた事なんだと思う」

「でも、私は」

「うん。蒼海さんは蒼海さんで、隼翔や隼翔の家族の事を考えているんだと思う。リホームするかしないかは別として、今は、隼翔の考えてる事を知る事が大切だと思うよ?」

隼翔の考えてる事を
知る事が大切

児島さんに図面を見せてもらい、どこをなんの為にリホームするか話してもらった。

「児島さんすみません」

「いえいえ何かあったら連絡下さい。じゃ、隼翔に宜しく」