「行きますか?」
先生よりも先に立ち上がろうとしたが…
「!」
足に力が入らず、立ち上がれなかった。
「はは!大丈夫か?」
先生が笑いながら、手を差し伸べてくれる。
「すいません…私も緊張してたみたいで…」
恥ずかしくて真っ赤になってしまう。
「立てそう?」
「はい…いや…まだ無理そうです」
足に力が入らない。
「寄りかかっていいから、足伸ばした方がいいぞ」
「すいません…」
先生の腕によりかかり、足を伸ばした。
「…あんま遅いと、お義父さんが飛んできそうだな。変なことしてるんじゃないかって」
先生が耳元でぼそぼそっと言った。
「変なこと?」
「あー……うん。何でもない」
「え?」
「何年経ってもそういうとこは変わらない妹尾で、安心したよ」
先生の大きな手が、頭を撫でる。



