「えっと……誰を?」 そうだ、多分あの子の事を言ってるんだと思う 鳴海から発せられた初めての、好きという言葉に一瞬期待をした けど違う、私の事じゃない。 あの子の事だよ 「風海」 …え?今風海って言った? え、え、どういう事 「待って…鳴海が私の事す、き…?」 「うん」 「嘘……だ。あの子は?えっとこないだ駅前で一緒に居た子」 名前は分からないけど、学校でも仲が良かったし なにより、あんな幸せそうな笑顔をしてた。