「愛菜!」
勢いよく開く扉。
息を切らして手に袋をぶら下げて駆け寄る私の大好きな人。
なんで?
帰ったんじゃなかったの?
「ごめんな!遅なって!
いやー、もう、会議が長引いて困った困った!」
持って来たコンビニ袋の中から出したのは
ブラックの缶コーヒーと小さな小さな、栗のレプリカと紅葉の葉。
「こ…れな…?」
「んー?これ?かわええやろ?
いつやったかな?お前が腹痛い〜って保健室来て寝てたやろ?
そん時、お前が寝てるベッドのすぐそばに立ってる紅葉の木思い出してん!
んで、秋って言ったら栗もそうやん?」
子供みたいにクシャッと笑う先生。
覚えてたんだね、先生も。
あの綺麗な紅葉の木


