「え?」


「ここ問題の答えは?」



時計を見てた私はどこの問題かもわからない


「えーーっと?…」



わざと微笑む私に対して先生がため息をつく


「下村さん、時計を見るのもいいけど留年しても知らないわよ?」




キッ!と私を睨んだ目はすぐに黒板に向けて話を進めた




くそーー。数学おばさんめ。



なにが留年しても知らないわよ?

だ!!!




私はふくれっ面して席に座る



尻でか教師


なんて勝手に数学の先生にあだ名をつけた






キーンコーンカーンコーン…






尻でか教師の号令と共に授業が終わって私は国語の準備をし始める



「愛菜、あんた目つけられたね!」



「尻でか教師ゆるさない!」



「うける!!尻でか教師?私もそう呼ぼ」




ケラケラ笑う小春を見て私も笑う





「うぃー席つけー」




西山が入って来てみんな席に着く





「昨日のノート提出で、一人出てない奴おったぞ。まぁノートを提出してくれた奴が提出してなかったんやけど」



一気にみんなの視線が私にくる



え?私、提出してないっけ?



って…あっ。



私のノートは教科書にキチッと挟んであった



「下村〜、お前留年してもしらんぞー」



真顔でそんなこと言う西山に私はイラっとした