同じ名前の彼と私





「な、なんでわかったの?」


「え、だって西野分かりやすいし。

顔に出てる。あいつと話してる時とか」



陽介にもバレてるんじゃ、なんて思考をしていたとき。



「…じゃ、俺行くわ。これからもよろしく」


「うん、よろしく」



最後は、笑顔で応えられたと思う。


時計を見ると、既に部活ではストレッチまで終わってるであろう時間で。


そこからまたダッシュした。