ある日の放課後。


主将交代したばかりでまだまだ慣れず、

忙しい私と陽介は、前主将の元を訪れて、

ダッシュで第二体育館へ向かっていた。



「お前が掃除とかやってっから遅くなったろーが!」


「はぁ?掃除サボれってこと?サイテー」


「ちげーよ!早く部活行きたいんだよ!」


「知らないしー!」



そんなふうに言い合いながらスピードを緩めて職員室の前を通り過ぎた時だった。