私は女子バレー部主将西野茉妃。


名前に似合わず、まったくもっておしとやかなどではない。



「あ、え、あっ、すいません!大丈夫です!」



後輩は気まづそうに視線を逸らすと、バタバタと駆けていってしまった。



「あ、ほらー。お前が邪魔するからー」


「はい?私のせい?

てゆか、今日しょうがなく1コート貸してあげたんだからいいじゃん」


「はいはい、感謝してますよ」


「棒読みだし」