同じ名前の彼と私





陽介がなんて答えるのかまでは聞けず、その場を離れる。


少し待つと、チャリのシャーっという音が聞こえてきて、陽介が現れた。



「あり?西野?何やってんの」


「…ん、これ。陽介のでしょ」


「あー!どこにあった?部室でめっちゃ探してさ!サンキュ!」



無駄に高いテンション。


付き合うことになったのかもしれない。


(聞くのが、怖い)