同じ名前の彼と私




胸のところに白い刺繍で【真木】と入っているから。


サポーターも陽介に聞いたら分かるかもしれない、と思い、

取り敢えず鍵を閉めて、職員室に返してから、まだ部室で騒いでいるであろう男子を待つ。


でも、10分経っても出てこなくて、探しに行こうと自転車置き場の前を通ったとき、聞こえた。



「真木くんが好きです」