朝、やる気満々な私。でも―――


「して、須川くんとは誰ぞ?」


せっかく早起きまでしたのに、いざ須川くんの教室の前に立ってみると………


須川くんが誰なのか全然わからない。


くそう……プランAが潰れた………


私はがっくりと肩を落とした。


ちなみにプランAとは、昨日考えた須川くんに近づくための方法。


須川くんのクラスにいる友達に会いに行くふりをしてその時に須川くんにぶつかり、


そこで手に持っていたジュースを須川くんにこぼして、


謝りながらタオルを渡すために二人っきりになる………という作戦である。


この方法だと簡単に二人になれるのにな。ベタだけど。


そういえば前に雪乃に「そんなに想像力働くなら小説家になれば?(笑)」って言われたっけ……


まあいい、こうなったらしょうがない


プランBだ!