<said佳奈>
お礼の挨拶のとき、心臓バクバクした。
ヒイラギくんに伝わってないか不安。
表に出さないように気を付けないと。

「愛菜、一緒に帰ろっ。同じ高校だったのビックリした。教えてよね。」

「ごめんごめん。佳奈をビックリさせたくて。佳奈さ、好きな人できた?」

「なんで!?」

「なんとなく。でも、動揺してるってことは、いるってことだよね。そうだ、今日佳奈ん家に行っていい?コイバナしよう。」

「しょうがないなぁ。いいよ。行こっ。」

この時私は知らなかった。ヒイラギくんがこっちを見ていたことを...。