不純な先生だけど好きなんです

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勉強したらいいんだか、したくないんだか








毎回、考えてる間に時間が過ぎていき






夜もバイトで帰るのが遅いし、結局勉強は手付かずで

試験を迎えてしまった。














─────────────が、










やはり、放課後の勉強の効果はあったらしく、




数学のテストは赤点より上の点数を取った。














これは喜ぶべきなんだろうか、








でも、全然うれしくない────────









私は中間の時に呼び出された時のように、今も職員室の鷹原先生の机の前にたっている。









先生は私の答案を見ながら言った。








「50点には全然届いてないけど、まぁ前に比べたら頑張った方なんじゃないですか?



これで放課後は免除。良かったね」







「そうですね⋯⋯」






私は無意識に低い声で答えてしまった。






「⋯⋯⋯喜んでるようには見えないけど」









そんな困った顔をした先生の顔を見て、



私は意地悪く、




「⋯⋯⋯分かってるくせに⋯⋯⋯」







と、息に混じった声でぼそっと言った





聞こえてたのかもしれないけど






でも、これ以上ここにいてもどうにもならないと思い、


私は軽いお辞儀をして、出ていこうと決めた。