いきなり腕を掴まれた




見るといかにもチャラそうな二人組の男性。



「なんだ~こんな夜中だし絶対みつかんねーと思ったけど案外早かったな。」




何いってんの!?この人


「ちょっと⋯放してっ」


強い⋯


掴まれた手を振り払おうとしてもびくともしない。



どうしよう⋯このままじゃ私⋯。




「ごめんね。ちょーっと友達の相手してほしいんだ~」



一人の男が口を開く。




「1回ヤレたらあいつも喜ぶだろ。

しかもこんな若くて可愛い女の子とだしな」



もう1人の金髪の男も続けて言った。



ヤルって⋯まさか!

じょ⋯冗談じゃない⋯!!
誰だか知らないおじさんとなんて絶対いやっ




「だれか助けてーーー!!」




逃げなきゃっ


「おいおい、あんま暴れんなよな。助けなんてくるわけねーだろ?


何時だと思ってんだよ。このへんぶらついてんのは怪しいやつか君ぐらいだぜ?」



「騒がれたら困るからとりあえず鷹原くんちに行こう。」


「そうだな。」



「⋯っ⋯⋯」


私は口を手で塞がれ、無理やり連れてかれた。