「わぁっ!」



けれど焦っていたせいか靴下が床で滑ってしまいそのままベッドに倒れてしまった。






────バタン




気づくと私の首あたりの上に腕が乗っかっていて、


横を見るとこちらを向きながら寝ている先生の顔があった。








もう寝ていたし、腕からはすぐ抜けられたのに、私は少しだけ先生の寝顔を見つめてしまっていた。











────ドクン







「きっとこの人は私と一緒にいたことなんて覚えてないんだろうな」







そう思うと、なんでだかわからないけど少し悲しくなった。












でもだんだん、そんなことを思う自分と見つめていたことに恥ずかしくなってきて、




私は急いで先生の手をどけてこの家を立ち去った。








────ドクン





帰ってる途中、なにか胸に響く────






またこの感じ⋯。




胸のあたりがきゅってしまる。






なんなの⋯⋯これ。







先生と一緒にいるたびに起こる⋯⋯










もしかして私⋯



先生のこと好きなのかも────