「先生、家にあがりますよ。」
「⋯⋯ん⋯⋯ありがと」
モゴモゴしながらなにか言っているが相変わらず目は閉じていた。
絶対分かってないなこの人⋯。
ため息まじりに先生の家にあがった。
前に来た時のことはそれほど覚えてないけど、多分こんな感じだったなっていう気がした。
だからベッドがあった場所もだいたい分かる⋯。
あまり思い出したくないけど。
────ガチャ
「あった!」
あのベッドに寝かせとけば文句ないでしょ。
今回は家には誰もいないみたい
ひとり暮らししてるんだよね多分⋯⋯
にしては一軒家でとても大きなところだなと思った。
玄関入ってすぐ階段もあったからきっと2階もあるのだろう
私のアパートの2倍はある⋯

