「お⋯⋯重いー。もう少し自分で歩いてください。」
「⋯⋯」
なんで反応しないの⋯!?
まさか寝てないよね⋯⋯?
「先生!?」
「⋯⋯⋯ん⋯?」
良かった⋯危ないけどまだ起きてた
ほとんど体重をかけられていて少しずつしか進めないような状態で支えながら、
私たちは先生の家に向かっていた。
「先生」
「なに⋯」
「ここどっち曲がるんですか?」
「右⋯⋯?」
右ね。
「左⋯」
ん?
どっち!?
急いで先生の方を見てみると下を向いて目をつぶっていた。
道を見てもないし⋯⋯
ほとんど寝言のようなものだった⋯⋯。
ぜんっぜんあてになんないし、腹が立ってくる!
めんどくさくなって、ここに置いていこうかと思ったけど他の人にまで迷惑かかるから思いとどまった。
しょうがない⋯⋯
思い出すか⋯⋯⋯

