何枚かプリントを進めたところで、次の問題を解いてる途中





私は今まで必要以上の会話をしなかった神崎くんに質問をした。






「神崎くんさー。



この意味不明な愛好会に自分の意思で入ったわけじゃないでしょ?




絶対あの先生に無理矢理いれさせられた感じだよね?」







一瞬、えっ⋯と戸惑われたけどすぐ答えてくれた。








「いや、そうでもないよ。



確かに最初に話しを持ちかけてきたのは先生だけど無理にってわけじゃないって言われたし



入ろうと思ったのは僕の意思かな。」




「そうなの!?」





私はかなり驚いた。





全く見当違いだったらしく




と言うかあの先生を悪く見すぎてたみたい。






「なんで入ろうと思ったの?」




って私が質問を続けると




「放課後は何も予定ないし、面白そうだなと思って。


数学は嫌いじゃないからさ」




と律義に返してくれた。





数学が嫌いじゃないのは羨ましいな⋯。






その後も課題をやりながら、ほとんど私のテストの愚痴で終わったけど話をした。





神崎くんに聞いた話だと鷹原先生は今日、ほんとに会議あったんだとか。




「そんな悪い先生じゃないと思うけどな」



とも言っていた。