私は思わず口に出してしまっていた。


はっ⋯!

と口に手をあてた時にはもう遅く、向こうの耳には届いてしまっていただろう。

────ガシッ

すると急に私の両肩を掴んできた。


「あれは!あいつらが勝手にっ⋯



……って言っても、確かに俺も関わってないわけではないし⋯⋯


巻き込んだのは悪いと思ってる。

けど────

頼むから⋯⋯誰にも言わないでほしい。」




う、うわぁ⋯⋯

急にきたからびっくりした⋯。


しかも最後はしおらしくなるし⋯。


ここまで真剣になるほど昨日の出来事がバレたらやばいのかな⋯?


まぁ⋯⋯それはそうか。結構⋯いやかなり、悪いことだよね。あぁいうのって……。



私もすごく怖くて不安だったし……。

やっぱり生徒の模範である教師が関わってるっていうのは良くないことだと思う。



まぁだからと言って、そもそも言うつもりなんか全くなかったんだけど⋯



私だって⋯⋯

あんなこと思い出したくないもん────