「えっなんでよ!?お酒が飲めない鷹原くんのためにって捕まえてきたのに。」



「頼んでないし。

それに俺は今そういう気分じゃねーよ。」

この人……

思ってたより⋯⋯やばい人じゃないのかも⋯



良かった。これで解放され───




「ったく、鷹原⋯今日はノリが悪ぃな

せっかく用意してやったのに。


しかたねーかわりに俺らが楽しむか
結構いい女捕まえられたしな。」


ビクッ


私の腕を掴んでいた金髪の男をちらっと見ると、舌をぺろっと出していた。


「おっいいね~

やっぱ安っち最高!」



えぇ⋯⋯?



なんでそうなんの────!?



「俺結構ウマイから

すぐ気持ちよくさせてやるよ」




金髪の男は私の顔を掴んで、口角をあげた。