あ、そうだ⋯⋯
あとひとつ聞きたいことがあったんだ。
「でもなんで先生は "父親" って言ったんですか?
どうせ嘘をつくのなら、その⋯⋯ "彼氏" ⋯⋯とかでも良かったのに⋯⋯」
ドキドキ⋯⋯⋯
なんて返ってくるかな⋯⋯
「とっさだったし、
ただ父親だと迫力があるかなと思っただけだよ
そこで納得されるのも悲しけどさ」
「⋯確かに」
なるほど⋯⋯
あまり意味は無かったのかもしれないけど
好きでもない人の彼氏って言うのは少し気が引けるよね⋯⋯
と思ってしまった私は考え過ぎかな⋯⋯。
「そんな格好だし、車だから今日は家まで送ってくよ」
そんな時、先生の方から話を持ち出してきた。
「え!?」
「また変なヤツらに絡まれるよりはましだろ。」
「も、もちろんですっ!!」
最後の最後でやっと運が回ってきたみたい。
先生の車に乗れる⋯⋯!
私は心の中で思いっきりガッツポーズをする。
今日は怖いことはあったけど、
これはこれで良かったかな───────

