え、だれ?あれ、もしかして…
──はしもと先輩ですか??
私は思い当たる人物の名前を送ってみた。すると…
──おおwwさすがwww
っってえ!?うそ!?まじ!?あたりなの!?とりあえずびっくりなんだけど!!ってことはだ、はしもと先輩も一緒にくる…!!!

はしもと先輩とは同じ中学で、校内では一際目立つイケメンで知らない人はいないぐらい有名だった。同じ高校だとは知ってたけどまさかここで会うことになるとは!!

そんなことを考えてる間に、あっという間に先輩方と合流。
「初めまして!1年の雨宮雅です!よろしくお願いします!!」
「おう、よろしく雅。俺はしもとっていうんだ、まあ知ってるか」
そう言ってニコッと笑う先輩。とっても優しそうな先輩だなあー、てか、ちゃっかり名前で呼ばれてるし!!彼氏がいたことない私は少しドキッとした。
「まあ、とりあえずまわろっか!」

そんなこんなで、4人でまわることになった。圭くんはななみ先輩と、私ははしもと先輩と話していた。

「てか、なんで俺のこと知ってんの?」
「先輩は知らないと思うんですが、私、先輩と同じ中学だったんですよ。」
「ああ、そうなの?」
「そうなんですよ!ていうか、先輩結構有名ですよ?」
「え?なんで?あ、そっか、俺イケメンだからか。」
そう言ってひとりでケラケラと笑う先輩。先輩は完璧にナルシストだ。
「あ、雅、今俺のことナルシって思っただろ、全部おみとうしだぞ。…俺のことキライ??」
「先輩のことはキライじゃないですよ?でもナルシストは恋愛対象外ですかね。」
「…うわー、告るまえにフラれたわー。」
私たちの会話を聞いていたのか、ななみ先輩が爆笑していた。
「まあ、雅は私の大事な後輩だから、はしもとにはあげませーん!!」
私もそう簡単にななみ先輩を人にはあげませんよ?

「そうだ、雅、LINE交換しない?」
「もちろんいいですよ!」
「じゃあ、俺QRコードだすね」
そうしてもらった先輩のLINE。あ、はしもと先輩の名前、翔って言うんだ。知ってはいたけど、なんか新鮮!