だから、お前はほっとけねぇんだよ


……対象外、か。


智紗ちゃんは中学生だけど可愛いし、美人だし……

それに比べてあたしは大して可愛くないし、どこをとっても普通だし……














「はぁ……」


……智紗ちゃんと会ってから3日間。

あたしは、智紗ちゃんの言葉から抜け出せずにいた。



相変わらずあたしは店番をしていて、琥侑とはアレっきり会話らしいものをしていない。


……やだな。

悩んでも変わることじゃないのに……



「諦めた方が良いのかな……」



……なんて、誰にも聞こえないような独り言をレジに向かって吐いてみた。



『想いが浅いうちに素直に諦めた方が身の為』


……智紗ちゃんの言う通り、まだ諦められるライン。


琥侑なんか諦めて、さっさと彼氏見つけたほうが気が楽なのかも……。






「ヒメ」