「アンタも好きなんでしょ?琥侑くんの事」
「な!?何言って……!?」
「好き、なんでしょ?」
ゔっ……
智紗ちゃんの中3とは思えないほどの、圧倒的な迫力に負けてあたしは小さく頷く。
「……対象外」
「え?」
タイショウガイ?
「琥侑くん、対象外だと思うよ?姫瑚ちゃんて至ってフツーじゃん」
グサッ‼
気にしている事をサクッと言われて、あたしの胸に鋭い矢が刺さる。
智紗ちゃん……毒舌……
「だから姫瑚ちゃん、想いが浅いうちに素直に諦めた方が身の為だよー」
「じゃあね♪」と満面の笑みであたしに手を振り、店から出て行った。


