ぅ、うそでしょ？
まさか彼女とご対面しちゃうなんて……
あたし、なんてついてない訳!?
「か、彼女……!?」
「は？」
あたしが今にも泣きそうな顔で言うもんだから、琥侑は少し戸惑っている様子。
「そうでぇーす‼アタシは琥侑くんの彼女ですっ」
ふいにそう言ったアジアンちゃんはニカッと爽やかに笑い、あたしにピースをしてみせる。
やっぱり彼女ってホントだったんだぁ～‼‼
アジアンちゃんの一言で、一気にあたしの目の前は真っ暗に。
「バカかお前は」
「っ痛!」
そんなアジアンちゃんの頭を、琥侑は不機嫌な顔でポカッと叩いた。
