「……何でコイツ居るわけ?」
あたしを指差し、琥侑は理英子さんに静かに訊ねた。
な……
「それはこっちの台詞だって言ったでしょ!?何で居んの?」
あたしは声を荒げ、琥侑に向かって「い゙ー!」と歯を見せる。
しばし、睨みあう二人。
「あれ?もしかしてアンタ達トモダチなの!?」
「トモダチってゆーか、クラスメートなだけです」
あたしはにこやかな理英子さんに、きっぱりと否定した。
あたしと琥侑がトモダチなんて……
ありえないですから!
「んーでも知り合いなんでしょ?だったら話が早いわー」
「っ‼」
理英子さんは突然あたしの肩を持ち、自分に引き寄せる。
「紹介するわ。今日からバイトでくるヒメちゃんよ」


