だから、お前はほっとけねぇんだよ


と、何故か入ってきたのは……琥侑。


「「…………」」



互いに硬直して、あたし達は数秒見つめあう。



「「……は?」」



そう言って首を傾げた時は、鏡の様に息ぴったり。


……何で琥侑がココに居るわけ?


「何で……お前ココに居るわけ?」



琥侑はあたしが思ったことをそのまま声に出して訊ねる。



「それはこっちの台詞なんですけど……」


「は?意味わかんねぇんだよ」



幾つもの『ハテナマーク』が飛び交う二人。



「あー、琥侑おかえりー早かったわねぇ」



そんなあたし達の空気を変えたのは、理英子さん。


理英子さんは厨房から顔を出し、琥侑に優しい笑顔を向ける。



「……ハィ?」


『おかえり』??