……なんて わけの分からない事を頭の中で繰り広げていると、ちょうどチャイムが鳴った。 ――キーンコーンカーンコーン♪ 「じゃーね姫瑚。また後で」 そう言ったゆっちの声は、頭で会話していたあたしには遠い天の声みたいでしかなかった。 こんなに痛い。 こんなに苦しい。 こんなに難しい。 ……恋って いったい何でするんだろう ―――――――― ――――― 「ヒメちゃーん‼」 「はーいっ」 そしてあっという間に一週間は過ぎ、ついに今日から夏休み。 待ちに待ったバイト初日の日‼