琥侑のやさしさが…… 胸が苦しくなるほど、嬉しい。 琥侑に手を伸ばせない事が…… 自分でも笑っちゃうほど、切ない。 「……っ琥侑」 ポタポタと落ちる、温(ぬる)い雫。 やがて雫はアスファルトにしみを作り、まるで雨のよう。 ……こんなに苦しくって切なくって、少し……嬉しい。 この気持ち…… この想い…… もう、 もう隠せないよ。 あたし、琥侑が好き。 .