「おい」
お天道様が、屋上にいるダークなオーラのあたしを照らす。
ポカポカしててとっても気持ちいいお昼寝日和。
こんな日、あたしは本当に大好き。
隣に琥侑がいなければ…
消えて行ったふたりを見なければ……
きっと楽しい午後を過ごせたでしょう……。
はぁ……
「おいっっ‼」
「もぅ!何ようるさいなぁ!?」
しつこい琥侑にあたしは苛立って声を荒げた。
「呼び出したくせに何も用無いワケ!?あたし帰るッ」
「あ!オイ待てよッ‼」
あたしが扉の方へ向かおうとすると、琥侑は慌てて腕を引きそれを阻止する。
ムッカァ~~ッ‼‼
「何で止めんの!?」
「今は帰るな!」
「何で!?」
あたしがそう言った瞬間、琥侑の目の色が変わる。
あたしには、琥侑が一瞬強張ったように見えた。
……あ


