「あたしが行けって言ったけど、ホントはすごい淋しい……」 「うん」 「琥侑が居なくなるなんて淋しくて死にそう……」 すると、琥侑が抱き締める力をグッと強くする。 「俺だって淋しいよ」 そう言った琥侑の声は本当に小さくて、聞き逃しそうなくらいだった。