ふいに腕を引っ張られ、あたしは琥侑によって唇を奪われた。 「……こういう事」 耳元で囁かれた言葉は、あたしの耳を熱くする。 「っ……‼」 あたしは何だか苦しくなって囁かれた耳を手で覆い、ギュッと目を瞑った。 そんなあたしを見て、琥侑は妖しく微笑んだ。 「ヒメ」 あたしの名前を呼んだかと思えば、琥侑は優しくあたしの左手を握った。 「行こ」 そう言って、歩き出す琥侑。 ……あたしはされるがままに、琥侑に手を引かれて京都タワーを後にした。