「……ねぇ」
京都はもうすっかり茜色。
あれからあたしたちは階段を下りきり、循環バスに揺られて京都タワーまで来ていた。
「そろそろ……戻んないと、ね」
ぽつり、あたしがそう言うと、琥侑は景色を見たまま呟く。
「そうだな」
意外にもあっさりした答えだ。
二人きりじゃなくなること……琥侑は、淋しくないのかな。
あたしは、淋しいのに。
二人で居てケンカもするけど、やっぱり幸せだし嬉しいんだよ。
……でもここで駄々をこねたってしょうがない。
「ちょっと待って、いま地図出すから」
あたしは名残惜しい気持ちを隠し、平然を装った。
えーっと、確かホテルの場所とか住所とかってしおりに書いてあるんだっけ?
スクールバッグをガサゴソと探る。
………………
…………
……ん?


