だから、お前はほっとけねぇんだよ


「あ、ありがとう‼‼」


琥侑とお守りを交換する時、涙が出そうな思いで琥侑にお礼を言った。



「はいはい」



いつもならこの素っ気無い返事にムカつくところだけど、今回は違う。



嬉しい……嬉し過ぎる。


だってこんなことに絶対ノッてくれなさそうな琥侑がだよ!?

「はいはい」とか言いながらお守り交換してくれたんだよ!?


イッツ、ミラクル。




「お前そんなに喜んでるけど、すぐ失くしたりしねーだろうな」



フンッと鼻を鳴らし、あたしをバカにしたように笑う琥侑。

そんな琥侑に、あたしはすぐさま反論する。



「失くさないもん‼‼」



だって琥侑から貰ったお守りだよ!?

何が何でも失くさないよ‼



「ふうん……確かに言ったな?」



片方の口角を上げてあたしを見下ろす琥侑は、悔しいけど最高に格好良い。



「い、言ったわよ?」



そんな最高に格好良い琥侑に心を丸ごと奪われつつも、あたしは琥侑を見上げて言う。