だから、お前はほっとけねぇんだよ


「はいーーー!?」


何その金持ち発言‼



あたしは少し自棄になりながら5円玉をさい銭箱に投げ込んだ。

そしてパンパンと手を叩き、目をつぶる。



んー、何てお願いしよう……


ここはやっぱ恋のお願い?

でももう叶っちゃってるし……



――フニッ


「…………?」



ふいに唇に柔らかい感触を感じ、あたしは目を開けた。



「っっ!?」


……驚くのも当然。

だって目の前には琥侑のドアップ‼



あたしは目をパチパチさせて、状況を把握する。


キ、キスされてる……!?