だから、お前はほっとけねぇんだよ



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……さっきまでの賑わいは消え、聞こえてくるのはシャーペンの音と先生に質問している声だけ。


あたしはというと、琥侑と美人女子の言葉を思い出していた。



『……わかった。ヒメは俺の事が信じられないわけだ?』


『“言っても良いけど絶対後悔するよ?”だって』



あたし……バカだ。

何で琥侑のこと信じてあげなかったんだろう。


勝手に不安がって、いじけて……。

琥侑は心配しなくてもちゃんとあたしだけを見てくれてたのに。




……会いたい。

琥侑に会って、謝りたい。


それで正直に想ったこと伝えたい。









――キーンコーンカーンコーン……♪


ハッと気がつくともう1時間経っていて、時計は6時30分を指していた。

自分の宿題は全くといって良いほど……手が付けられていない。



「はーい、じゃあ今日はここまで。明日までにこのページまでやっとけよー」



黒板に書かれた目標ページは、あたしの終えたページから遥か遠い場所。


こりゃ、家に帰って勉強しなきゃ…… 泣