あたしはうつ伏せながら、こっそり二人の様子を窺う。
……やっぱりすっごい美人だ。
長い睫毛に大きな瞳。
真っ白な肌は夏休み明けとは思えないほど。
長いキャラメル色の髪をゆるく巻いていて、まるでお人形さんみたい。
「告ったって……あの佐賀里琥侑に!?」
ぶーーーー‼‼
今、“佐賀里琥侑”
って言ってなかった!?
「……うん」
小さく頷く美人女子。
もしかして今日琥侑に告ってたのって
……この子!?
うそでしょ!?
こんな可愛い子に告られてるとか聞いてないんだけど‼
「――……で、
返事はどうだったの?」
ズイッと前のめりになって美人女子にそう聞いた甲高い声の女子。
その一言にあたしはゴクン、と唾を飲んだ。


