「ゔぅ…」


久しぶりの毒舌琥侑は、あたしにはかなりきつかった。

すっかりダメージを食らったあたしは、ガクッと肩を落とす。



……でもしょうがない。

原因は琥侑でもなく、バイトでもない……このあたしなのだから。



「よし、アタシ頑張る‼」



声を張り上げて、真っ直ぐ天井を見上げた。



決めた!

休み明けの1週間、死ぬ物狂いで宿題を頑張る‼



「お?どうしたの、急にヤル気出しちゃって」


と言って、少し目を見開くゆっち。



「まーねっ‼」



琥侑、見てなさいよ‼

今に見返して――……



……って、

「アレ?」



隣の席に居たはずの琥侑がいない。