「……っ」
……言葉が出なかった。
今あたしが何言ったって、てんちゃんの傷は癒せない。
それどころか逆に、傷つけてしまうだろう。
「ごめんな公園まで連れてきてさ」
「ううん、別に暇だったから……」
って……そういえば琥侑は?
てんちゃんに聞けば解るかな?
「ねえ、てんちゃん」
「ん?どした」
「琥侑って今どこに居るかわかる?」
あたしがそう聞くと、てんちゃんは突然笑い出した。
……へ!?
「姫瑚さー……今さっきフッた相手に彼氏の居場所を聞くのもどうかと思うけど」
「あ‼」
「しまった」っと思いあたしは思わず両手で口を塞いだ。


