……が、その覚悟は必要なかった。
琥侑が来てくれたのだ。
「…………」
あたしはびっくりして、作業そっちのけで彼を見る。
テキパキと作業する琥侑の姿は、今までの行動を見て来ても想像がつかない。
すごい図だな……
「……何?」
そんな視線に気づいた琥侑は顔をしかめてあたしを不思議そうに見た。
「いや?べっ別に!?」
慌てて彼から視線を逸らす。
そんな姿を見て小バカにしたようなあの笑いを見せる琥侑。
「笑ってんじゃないわよッ‼」
「あ?笑ってねぇよ」
「は!?」
もしかしてコイツ、無意識のうちに笑ってたの!?
「つーかお前、手ぇ動かせ」
「ぁ……はぃ」


