だから、お前はほっとけねぇんだよ


「あのさ、実は」
「ゆっち‼‼」



あたしが報告しようとしたとき、人混みの方からゆっちを呼ぶ声がした。



「……?」



辺りを見渡してみると、ピョコッと人混みから飛び出ている腕が見える。



「あ、二人来たみたい!」


「っえ゙」



うそでしょ?
まだ心の準備が……


二人が来たと聞いた途端、何だか焦る心。


どうしよー

ホントどんな顔して会おう……



「ごめんねー電車遅れててさぁ」



笑って謝りながら、なっちゃん登場。

その隣には、……琥侑。