「お祭り?」
ゆっちの突然のお誘いに、首を傾げる。
『そう。あたしんちの近所でなんだけど……駄目かな?』
「ゆっちの家近いし、全然良いよ‼」
『やったー!じゃあ決定ね‼』
お祭りってことは浴衣出さなきゃな。
去年どこにしまったっけ?
「あたし今年まだ祭り行ってなかったんだ」
『ほんとに?』
「うん。ていうか何食べよ?屋台沢山ある?」
『意外と大きな祭りだから大丈夫だよ。花火もあがるし』
「ほんと?楽しみ~」
すっかりルンルンになったあたしに、ゆっちは一言付け足す。
『ちなみに、なっちゃんと佐賀里くんも来るから!』
「……は?」
琥侑も来る……?
その瞬間、朝の出来事がフラッシュバックした。


